2010年11月2日火曜日

水に浮かぶバー



文字通り、そのバーは水に浮いてました。

大正駅を降り、尻無川方面へ歩く。
いくつかの居酒屋やレストランを過ぎると辺りは急に暗くなる。

くすんだ緑色の環状線の鉄橋が夜闇に輝き、ぼくらの頭上に迫っている。
足元ではこれまた緑色の尻無川がたぷたぷと音を立てている。

左に折れて、そのまま川沿いを歩く。

左手には防波堤の壁が城塞の如く立ちはだかり、まるでハードボイルドワンダーランドである。

しかし、ぼくらの桃源郷は壁の中ではなく、外にあった。

sunset2117。

静かで漆黒の川べりに立つ、というか浮かぶ、船上バーである。

店の周りには、ヨットやボートが無造作に係留され、大小つぎはぎの桟橋がぷかぷかしている。
船体は和歌山で作業員の休憩施設として使用されていたという2階建ての鉄船。
ベースは艀だ!

1階は床から天井いっぱいの角丸の窓が開放感があるカフェバー。
2階はパーティースペースとベランダ。
屋上もある。

店員さんは、もともとオーナーの「遊び場」としてスタートした、と語ったが、
まさしくその通りの雰囲気。
大資本による水辺のレストランにはない自由と開放感。

偉大な遊び心と素敵な仲間がいなければこの空間はつくれない。

一発で大正が好きになってしまった。
家賃も安そうだし、会社にも近いし引っ越そうか…
難しいとは思うけど、川沿いの古い船倉なんて借りれたら最高なのに。。

いずれにせよ我がハウスボート“トゥカーノ号”はこの素晴らしき水上バーと異なるコンセプトを打ち出さなければならい。
なかなか難問である。